高木京介選手の報道で思った事

野球賭博で失格処分になっていた高木京介選手が、1年間の失格期間を経て、復帰申請書を提出し巨人と再契約するとのことです。

巨人が高木京介の復帰申請書を受理 育成で再契約へ : なんJ(まとめては)いかんのか?

 

このニュースを聞いたときに、「そもそも野球賭博に関係した選手が、1年程度で復帰できるのか?」と素朴な疑問を持ちました。

野球協約を読んでみると、177条から180条が関連します。

日本プロ野球選手会 公式ホームページ

 

177条は不正行為に関するもので、ここで定義される不正行為にあたる場合は永久失格処分となるようです。

第177条 (不正行為)  

1 選手、監督、コーチ、又は球団、この組織の役職員その他この組織に属する個人が、次の不正
行為をした場合、コミッショナーは、該当する者を永久失格処分とし、以後、この組織内のい
かなる職務につくことも禁止される。
(1)所属球団のチームの試合において、故意に敗れ、又は敗れることを試み、あるいは勝つため
の最善の努力を怠る等の敗退行為をすること。 (2)前号の敗退行為を他の者と通謀すること。
(3)試合に勝つために果たした役割、又は果たしたと見做される役割に対する報酬として、他の
球団の選手、監督、コーチに金品等を与えること、及び金品等を与えることを申し込むこ
と。
(4)試合に勝つための役割を果たした者又は果たしたと見做される者が、その役割に対する報
酬として金品等を強要し、あるいはこれを受け取ること。
(5)作為的に試合の勝敗を左右する行動をした審判員、又は行動をしたと見做される審判員に
対し、その報酬として金品等を与えること、又はこのような申し入れをすること。 (6)所属球団が直接関与する試合について賭をすること。
2 前項の規定により永久失格処分を受けた者であっても処分後15年を経過した者でその間善行
を保持し、改悛の情顕著な者については、本人の申し出により、コミッショナーにおいて将来
に向かってその処分を解くことができる。
3 前項の規定により処分を解かれた者が、選手として復帰を希望するときは、第76条所定の手
続によらなければならず、かつ、第78条第1項の規定に従うものとする。

 

高木選手は177条には該当せず、180条に該当するため1年間の失格処分になったようです。

177条と180条で明確に違うのは所属球団を賭けの対象にしたかどうかですが、高木選手が177条に当てはまらないのは、所属球団を賭けの対象にしていないと判断されたからでしょうか。

 

第180条 (賭博行為の禁止及び暴力団員等との交際禁止) 
1 選手、監督、コーチ、又は球団、この組織の役職員その他この組織に属する個人が、次の行為
をした場合、コミッショナーは、該当する者を1年間の失格処分、又は無期の失格処分とする。 
(1)野球賭博常習者と交際し、又は行動を共にし、これらの者との間で、金品の授受、饗応、そ
の他いっさいの利益を収受し若しくは供与し、要求し、申込み又は約束すること。 (2)所属球団が直接関与しない試合、又は出場しない試合について賭けをすること。
(3)暴力団、あるいは暴力団と関係が認められる団体の構成員又は関係者、その他の反社会的
勢力(以下「暴力団員等」という。)と交際し、又は行動を共にし、これらの者との間で、
金品の授受、饗応、その他いっさいの利益を収受又は供与し、要求又は申込み、約束する
こと。
2 前項の規定により無期の失格処分を受けた者(後に期限が定められた者を除く。)であっても処
分後5年を経過した者でその間において善行を保持し、改悛の情顕著な者については、本人の
申し出により、コミッショナーにおいて将来に向かってその処分を解くことができる。
3 前項の規定により処分を解かれた者が、選手として復帰を希望するときは、第177条第3項
の規定を準用する。

 

そもそもこの協約でいいんですか?

野球協約のここの部分だけ読むと、所属球団を賭けの対象にするか否かを判断されているように思いますが、そもそもそこで分ける必要があるのでしょうか。

ちょっと乱暴な言い方になりますが、所属球団へ賭けなければギリギリセーフなんでしょうか。個人的には自らの職業であるプロ野球を賭けの対象にした時点で例外なくアウトのような気がします。

こちらの弁護士の方が書かれているように、「八百長につながるおそれがあり、暴力団の資金源となり、ひいては国民の娯楽であるプロ野球そのものに大きな失望を与えて」しまうことが問題であるならば、野球協約もシンプルまとめたほうがいいのではないかと思います。

news.yahoo.co.jp