経営者が「人材が足りない」って言っちゃいけないんじゃないか

「40代前半がいない」人手不足を嘆く旭化成社長の発言に就職氷河期世代の不満爆発「自分たちが採用しなかったくせに」「当たり前」

 

この記事のオリジナルはググって頂くとして、色々言いたいことはあるんだけど、これ本質的には単に人材への投資を怠っていたってことだと思うよ。もし会社が持続的に成長すると思っていれば、それを担う人材にも計画的、継続的に投資をしていた訳で。安易な経費カットというリスクヘッジ姿勢強めたから、上げ潮を捉えきれなかった。経営判断ミスだよ。

 

要は、削りやすい投資を削っていたツケを今払っているだけ。だから、記事でも下の世代を鍛えるとか自動化とか対応策を一応出してる。

 

でも、違うんだよな、なんか。

 

この記事で問題なのは「構造改革で採用を減らした」という言葉を使ってしまっている嘘があるところだよ。

仮にこれが本当だったとしたら、当然全社の人材ピラミッドは維持されている筈だ。だって「構造改革」なんだから。余剰人員は整理して、採用数は絞らずそのままになるはずだよ。ある特定の層がいないとはならない。そして、その後の経営状態によっては、人材ピラミッドの形を調整してもいいかもしれない。

 

この記事で透けて見えるのは、人事戦略に一貫性が無くて単に景気に左右されて場当たり的に決めてるのに、それを経営者がまるで人ごとのように語る姿勢だよ。

 

それが世代的に割を食ってる人々を刺激したんだと思う。そして経営者としての強烈な当事者意識があればこんなこと恥ずかしくて言えない。当社の長期戦略に誤りがあったっていうことなんだから。

 

つまり、長期戦略のミス=氷河期世代より上のオッサン達の無能さ→当事者意識なく環境のせいにする→お前が言うな なんだよね、怒りを誘発してるのは。

 

ちなみに、40代前半でも給与倍出せば十分雇えるよ。もしくは、今足りてなくても旭化成が数年のキャリアプランを考慮してポテンシャル採用すれば人材はいるよ。人材が足りないと嘆くのは自社の給与体系にスキルが当てはまる人がいないだけなんで。

 

結局、人材足りないって経営者のエクスキューズなんだなって思っちゃう。で、それをマスコミに率直に言っちゃう経営者は自ら経営能力が低いと公言してる気がするんだけど、どうなんでしょうかね。